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半導体の製造プロセス(前工程)をやさしく

2026-08-07入門

#製造プロセス#前工程#露光

1枚のウェハがチップになるまで、工場では数百もの工程を数か月かけてくり返します。その中心が「前工程」です。

全体の流れ

🟦ウェハシリコンの円板🔬前工程露光・エッチングをくり返す✂️切り出し四角いチップに分ける📦後工程パッケージに封止💻製品へPC・スマホ・車に
図: 半導体づくりの大きな流れ。円いウェハに回路を焼き、切り分けて、パッケージに入れて出荷する

← 図は横にスクロールできます →

チップづくりは大きく、ウェハに回路を作り込む前工程と、切り出して組み立てる後工程に分かれます。ここでは前工程を見ます。

4つの基本動作のくり返し

前工程は、次の動作を何十回もくり返して回路を層状に積み上げます。

前工程のサイクル

🎞️

成膜

薄い膜を積む

💡

露光

光で回路の型を写す

✂️

エッチング

いらない所を削る

💧

ドーピング

電気の性質を調整

中でも露光(リソグラフィ)が微細化のカギ。細い線を描けるかどうかで世代が決まります。

なぜクリーンルーム?

回路は髪の毛の1万分の1ほどの細さ。ホコリ1粒でも不良の原因になります。だから工場は徹底的にホコリを除いたクリーンルームで、作業者は防塵服(バニースーツ)を着ます。

💡

数字で実感

最先端チップは、1枚のウェハを仕上げるのに数か月・数百工程。1工程のミスが全体をムダにするため、歩留まりの管理が命です。

もう少し詳しく(背景)

チップ作りは、まるで**「極小の版画を、何百回も重ね刷りする」ような工程です。基本の流れは、ウェハに薄い膜を作り→光で回路パターンを転写し(露光)→不要部分を削り→不純物を注入する、という一連の作業を、層を変えて何十回も繰り返します1。最新のチップは数百工程を経て、数ヶ月かけて完成します。この製造で決定的に重要なのが清浄さ**——髪の毛の何千分の1というホコリ1粒でも回路を壊すため、工場(ファブ)は手術室よりはるかにきれいな「クリーンルーム」になっています2。さらに、装置は1台数十億円、工場全体では数兆円という桁違いの投資が必要です。だから世界中の企業が役割を分担し、設計する会社と製造する会社が分かれる構造になりました。原子レベルの精密さ、極限の清浄さ、天文学的な投資——この3つが揃って初めて、指先に乗るチップに何十億個ものトランジスタを刻めるのです。

つぎに読むなら

Footnotes

  1. チップは成膜・露光・エッチング・不純物注入などを層ごとに何十回も繰り返して立体的に作る。数百工程・数ヶ月を要し、1つのミスが全体を無駄にする。

  2. 微細な回路はわずかな塵で不良になるため、製造は超高清浄のクリーンルームで行う。空気中の粒子数を極限まで抑え、作業者も防塵服を着る。

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